名称
岩戸 落葉神社

- 式内参考
- 山城國葛野郡 墮川神社
- 式内論社
- 山城國愛岩郡 大柴神社
御祭神※
口伝 全1件
平均評価(1件中): 5
- 投稿日:訪問日:評価:5“黄金色に染まって”
京都市北区の山間部、清滝川と岩谷川が合流する地に、鳥居、拝殿は一つで、本殿が岩戸社、落葉社の二社からなる珍しい神社がある。
岩戸社は、小野上村の氏神で、近世に現在の地に移ったといわれます。落葉社は、小野下村の氏神で、927(延長5)年にまとめられた延喜式神名帳に記載されている堕川神社と伝わり、第61代朱雀天皇の第二皇女「落葉の宮」を祭神とすし、朱雀天皇の死後、神社の近くに母とともに隠棲(いんせい)した落葉の宮は、『源氏物語』に登場します。
物語では、夫・柏木が妹の女三宮と不義の末に死去し、傷心でこの地に隠棲したと描かれており、境内には、4本のイチョウの大木がそびえ立っています。
樹齢は不詳、ただし漂う風格が長い年月を感じさせています。
イチョウは、裸子植物でありイチョウ科の落葉高木。
長寿で、多くの社寺に古木が見られ、病害虫にも強く、植栽や街路樹としても親しまれています。葉は、気温が低くなってくると、緑色の色素が紫外線で分解され、黄色の色素だけが残るので黄色く見えるのです。
4本は同時には黄葉せず、まず境内の内側の2本が色づき落葉で地面が黄色の絨毯(じゅうたん)のようになる頃、外側の2本も色づき、上と下から境内を黄金色に染め上げます。まるで一枚の絵のような美しい空間を作り出します。11月中ごろ、年に一晩だけ、地域の人々に持ち寄られたライトによって、ライトアップされ暗闇に照らし出されます。雄大な大木が闇夜に輝き、人々の目を存分に楽しませます。たった一夜のイベント、やがて残る2本も葉を落とし、冬の装いへと変わっていきます。
祭り・行事一覧(2023年度)※
時 期 | 内 容 |
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10月15日(日) | 例祭 |
鎮座地※
〒601-0131