名称・別称

高野山コウヤサン巴陵院ハリョウイン

  • 禁裏御所坊キンリゴショボウ
挿絵

所在地

〒648-0211 和歌山県ワカヤマケン伊都郡高野町イトグン コウヤチョウ高野山コウヤサン702

  • 投稿者神路 巡
    (93件)
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    大永年間後柏原天皇の第三皇子、青蓮院宮尊鎮法親王が住され、禁裏御所坊とも呼ばれている。当初福蔵院と称せしが、後、相馬、高木、伊達の大名家の菩提寺となり、承応2年相馬義胤の法名に因み巴陵院と改められた。
    元、小田原谷安養院の南にあったが、昭和初期現在地に移った。
    本尊は、鎌倉時代作の阿弥陀如来。
    高野山で唯一、修験道の伝統を今に伝える寺院。高野山と修験道は、弘法大師が高野山開山前、吉野、大峯で修行されたことにあり。高野山では、壇上伽藍を管理する学侶、奥の院を守護する行人、全国へ布教する聖とに分かれていた。行人が修験の性格を持ち、この行人中有資格の寺衆が、金峯山奥の小笹に拠点を置く正大先達職を輪番で勤めており、その一つが巴陵院。元役行者霊蹟札所の一寺であった。
    巴陵院山門は鎌倉時代の建立で、高野山の中で最古のもの。また、本堂には法螺貝と役行者像が安置。
    寺宝には、親鸞聖人直筆の「時雨の御影」、日本最古の霊石といわれる本願石などがある。
    六月の第一日曜日、紫燈大護摩が行われる。
    また、円弁法師が唐船や高麗船などの貿易船の祈祷を行って以来、海上安全の祈願所になっている。
    高野山唯一の国民宿舎(民営)で全国で二つの国民宿舎の宿坊であった。

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