名称
弘前仏舎利塔

所在地
〒036-8273
投稿日:訪問日:評価:0 “戦没者慰霊の塔”弘前市各地から望むことが出来る大きな石・コンクリート製の塔である。大東亜戦争終了前に着工、完成した「忠霊塔」が本来であったが、終戦後に仏舎利が奉安され「仏舎利等」と名を変えている。ただし、今も塔正面には「忠霊塔」と明瞭に記されている。忠霊塔としての規模は相当なもので、著名な宮崎県のものに劣らないだろう。現在は管理者不在にちかい状態で、内部に入ることは出来ない。ごくごくまれに、内部で戦争関連の展示などが行われることがあるが、広く告知されることはない。現在も陸上自衛隊、旧隊員ら有志によって夏に周辺の草刈りが行われ、慰霊の場所としての品位を維持しているが、塔そのものの荒れは目立つ。周辺にはかつての陸軍墓地墓石塔がまとめられているが、供養が現在はされていないだろう。塔内にも戦没者骨壺が、今から40年ほど前にはならんでいたが、10年ぐらい前には相当少ない数が残るだけになっていた。しかし、戦後75年を経て、未だに土に、親族の元に帰れない遺骨がこの中に存在する事実は忘れてはならない。ここは、慰霊の塔である。
