名称[観光名所]
金剛山 光明寺 最勝院

[宗派]
真言宗智山派御本尊※
口伝 全1件
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- 投稿日:訪問日:評価:0元は大円寺というお寺でした
境内には江戸時代以前に建立された五重塔としては最北、という重文建造物を有する。かつて、明治以前は大円寺というお寺でした。神仏分離令に伴って、弘前八幡宮別当寺の最勝院が、八幡宮から分離して引っ越し(大円寺は玉突きで大鰐へ移転)。神仏分離令による各地の神社内にあった仏像類がこの最勝院境内に集められ、また散っていきました。現在、最勝院境内とは高い塀で区切られている八坂神社はかつての大円寺境内社でしたが、神仏分離によって神体だった仏像「午頭天王」が供出されていきました。この午頭天王像が現在の最勝院護摩堂に中尊として祀られています。青緑色の美しい三面六臂姿です。毎年夏に行われる宵宮には護摩堂が開き、拝観が可能です。なお、八坂神社の勧請が江戸中期です。この尊像も1772年の銘を持っています。弘前市で行われる夏の宵宮で、最勝院が最大の出店と人出を誇りますが、市民は未だに「大円寺のヨミヤ」と呼称し、最勝院の、というのは少数派ですね。五重塔といい、牛頭天王像をはじめとする諸像には優品も多くありますが、「最勝院の」なのか「旧大円寺の」なのかは大いに検討する必要があります。寺宝の伝来系譜を明確にしないと、江戸時代の信仰がさっぱり見えてきません。要注意です。
所在地※
〒036-8196 青森県弘前市銅屋町63
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