名称・別称

北野神社キタノジンジャ

  • 北野天神キタノテンジン
  • 天神テンジン
挿絵

鎮座地

〒144-0055 東京都トウキョウト大田区オオタク仲六郷ナカロクゴウ4-29

  • 投稿者神崎 悟
    (56件)
    投稿日:訪問日:
    評価:3.5 “23区内最南端の神社”

    第一京浜が玉川を渡る六郷橋の北西詰めに在り、東京23区内では最南端の神社となります。
    このような僻地に天神様を祀っているのも違和感がありますが、
    これは当社を一名「止め天神」と呼ぶ由来とも関係しています。

    当地にはかつて将軍の剣術指南役を務めた柳生家の馬別当の屋敷がありましたが、
    八代将軍・徳川吉宗公の乗馬が突如暴れて、あわや落馬というときに、
    馬術にも霊験あらたかとされる天神様の御加護で難を逃れたという伝説にあやかって、
    柳生家が「落馬を止める神」として祀ったということで、
    現在でも「落ちるのを止める」として、受験生が合格祈願に訪れるといいます。

    旧東海道の時代には当地の橋はほとんど架けられず、専ら渡し場で通行していましたが、
    往時には渡し船を待つ多くの旅客が参拝していたことでしょう。
    鳥居右手には「六郷の渡し」跡に関する銘板もあります。
    (明治期に一時架けられた木造の六郷橋の親柱は、六郷神社境内に安置されています)