白髭神社シラヒゲジンジャ

★「川よ静まれ」 鳥居ごとに説得中★

御祭神　猿田彦命（ｻﾙﾀﾋｺﾉﾐｺﾄ）

白髭神社は滋賀県高島市鵜川に鎮座する、近江最古の大社にして全国の白髭神社の総本山です

この社を築いたのは皇女・倭姫命/ﾔﾏﾄﾋﾒﾉﾐｺﾄとされ、御祭神は道案内の達人として名高い猿田彦命/ｻﾙﾀﾋｺﾉﾐｺﾄです

ちなみに倭姫命は天照大神を伊勢の地に祀ったお方ですね
かなり高貴なお方の様です
(｡-∀-) ﾆﾋ

また猿田彦は天照大御神の孫・邇邇芸命/ﾆﾆｷﾞﾉﾐｺﾄが天から地へ降りる際、地上へのナビゲーターを務めた神様

要するに「古代日本版カーナビ」みたいな存在です

猿田彦命は導き・道開きの神として知られ、さらに白髪と白い髭をたくわえた長寿の姿から「白髭神社」の名の由来にもなりました

神様が長寿で髭モフモフ、というだけでありがたみが倍増しそうです

尚、いでたちが古事記上描写されているのはこの神様ぐらいで、鼻が高く白髭、背も高かったことから欧米人を表しているのでは？とも

さらに雰囲気天狗そのものなので天狗のモデルでは？とも推測されています

現在、白髭の神は全国に268社も祀られており、特に静岡県と岐阜県には64社ずつと群を抜く数を誇ります

さらに静岡の白髭神社には猿田彦命だけでなく、謎多き長寿の政治家・建内宿禰/ﾀｹﾉｳﾁﾉｽｸﾈを祀るところまであり、ここまでくると「長生きクラブ」のような雰囲気さえ漂います

面白いのは、総本山では導きの神として知られる猿田彦命が、ここ安倍川では「水の神様」として信仰されている点です

理由は江戸中期から末期にかけて興津川で水害が頻発し、多くの白髭神社が被害を受けたにもかかわらず、その半数以上が再建されたからと言われています

水難除けを祈願しているのか、どの社殿も鳥居も川の方を向いているという徹底ぶり

これはもう「川よ落ち着け！」と神様総出で説得していたに違いありません

布沢川に流れる支流に掛かる橋の先にある小さな神社

木漏れ日の奥に鎮座する祠は超絶神々しいですね
(￣ー￣)ﾆﾔﾘ