賀久留神社
鎮座地
〒432-8005
口伝一覧 全2件
投稿日：訪問日：評価：4.5“賀久留神社”★雨の神 願いは叶うも 大洪水★
賀久留神社/ｶｸﾙｼﾞﾝｼﾞｬ
道路脇に鳥居が立ち 階段を登ると神門があり さらに石段を上ると境内が広がります
境内正面には拝殿があり その奥の垣内に本殿が構えられています
創建は平安時代と伝わります
『三代実録』によれば貞観4年862年5月に従五位下の神階を授けられ 『延喜式神名帳』927年編纂の最古の神社リストにも記載された超古参の神社です
社名の賀久留/ｶｸﾙは社の北にある加久留池や加久留川に由来し、神が隠れて籠もる地を意味すると言われています
【夫婦木楠/ﾒｵﾄｷﾞｸｽﾉｷ】
境内は昼間でも薄暗いほど古木が茂り、低地では珍しくモミの木が多く浜松市保存樹に指定されています
その森の道路側には樹齢800年の二本の大楠が立ち、根元でつながる姿から仲睦まじい夫婦木楠と呼ばれ、御神木として県の天然記念物に指定されています
仲良し夫婦も見習いたいところです
【雨乞い伝説】
賀久留神社には舞の奉納に使われていた龍の面が伝わります
これを洗って祈ると雨に恵まれるとされていましたが、その降り方は尋常でなく洪水になると恐れられていました
ある年大干ばつに見舞われ困窮した村人
背に腹は代えられないと龍の面に祈願をする事を決意します
面を東神田川で洗うと確かに雨は降りましたが案の定大洪水になり、神社脇の大楠までも流され、入野八幡神社に流れ着いたと伝わります
雨はありがたいですが洪水はやりすぎですね
(;^_^A
【御祭神】
・闇御津羽神/ｸﾗﾐﾂﾊﾉｶﾐ
・闇淤加美神/ｸﾗｵｶﾐﾉｶﾐ
二柱は火の神加具土命/ｶｸﾞﾂﾁを伊邪那岐/ｲｻﾞﾅｷﾞが斬った際、刀から滴った血から生まれた神とされます
血から誕生して血流から転じて水流の神になるという、なかなかのドラマチックなエピソードをお持ちの神様です
降雨止雨の御利益があり、雨乞い伝説にも拍車がかかります
尚、ｸﾗﾐﾂﾊは映画「君の名は」のヒロイン名 三葉 の由来ともいわれます
・誉田別命/ﾎﾑﾀﾜｹﾉﾐｺﾄ
・気長帯比賣命/ｷﾅｶﾞﾀﾗｼﾋﾒﾉﾐｺﾄ
・玉依比賣命/ﾀﾏﾖﾘﾋﾒﾉﾐｺﾄ
誉田別命=応神天皇
ｷﾅｶﾞﾀﾗｼﾋﾒはその母神 ﾀﾏﾖﾘﾋﾒは祖母神です
誉田別命は八幡宮の祭神として広く知られており、中世以降は当社も神ヶ谷八幡宮と呼ばれ、