大井神社

鎮座地
〒427-0025
口伝一覧 全1件
投稿日:訪問日:評価:5“大井神社”★流れ着き まるペケ紋に 宿る神★
大井神社の創建は不詳ながら、川根本町大沢よりご神体が大井川に乗って流れてきたことより始まったというのが大井神社あるある話です
一説によると流れ付いた際にご神体は2体あって、それが交わる形で河原に引っ掛かっていました
その影響で大井神社の御神紋はマルにペケの印『丸千木まるちぎ』となり、拝殿屋根や灯籠に刻まれています
島田への定住が記録に残るのは建治2年(1276)、以来大井川の度重なる気まぐれな氾濫により、神社はまるで転勤族のように引っ越しを繰り返しました
中でも慶長9年(1604)の大洪水では、島田の街ごと神社は現在の元島田の野田山へお引っ越しした模様
その後大井川上流で民家が広がるのですが、氏子たちの「生活排水が神様のほうに流れるなんて申し訳なさすぎる」という謙虚な理由で、元禄2年(1689)に現在の地にさらなるお引越しをされました
このときから神輿のお渡りが始まり、元の境内地は「お旅所」と呼ばれるようになったようです
尚、ご神体を発見してお祀りしたのが本通り5丁目の嘉十薬局のご先祖様
今でもその伝承にちなんで神輿のお渡りの際には嘉十薬局の前で神輿を止め、お祀りをするのだそうです
【白蛇伝説】
大井神社には、昔から白蛇の御神体が祀られているという伝説があります
ある大洪水の折、町を救うかのように赤い目をした白い大蛇が現れ、堤防を破って水を引かせました
安全を確認するとその蛇は美しい白装束の女性に姿を変え、大井神社へ戻っていったといいます
邪な目で彼女を見ていた男どもは発熱し苦しんだ模様
今も昔も男は変わらないですね・・(;^_^A
また白蛇は片眼が小さかったとされ、それがゆえか島田の氏子には片目が小さい者が多かったとも
今も本殿には白蛇が住み、見かけたら手を合わせれば静かに帰っていくと伝えられています
【島田大祭「帯まつり」】
大井神社といえば、3年に1度の帯まつりが超有名
武者行列、練り歩き、山車、そして何より巨大な「帯」
この帯、ただの飾りではなく女性の厄除け・安産・縁結びの願いを込めた神聖な布
だけど派手、とにかく派手、神事なのにインスタ映え抜群という、矛盾を超越した伝統行事です
( ̄ー ̄)ニヤリ
