名称
山神社

鎮座地
〒419-0205
口伝一覧 全1件
平均評価(1件中): 4.5
投稿日:訪問日:評価:4.5“山神社”★豪族も茶人も泣かされた、不思議な矢筒石の物語★
昔、天間の横道に「矢筒石」と呼ばれる不思議な石がありました
この石は、胃病を治す水を湧かせたり、そばかすを消す魔法の力を持つと信じられていました
なんとも万能な石だったようです
ところが、ある欲深い豪族が「これは俺のものだ!」とばかりに石を掘り起こそうとします
すると突然、自然が「ちょっと待った!」とばかりに旋風を巻き起こし、職人たちを次々と吹き飛ばしたと言います
しかし、豪族は全く懲りずついには石を切断して自宅に持ち帰ってしまいました
職人に怪我をさせてまで強引に石を持ち帰った豪族の評判は地に落ち、その後一家離散に追い込まれます
石を手に入れた代わりに、人生を失ったという皮肉な結末だったようです
(;^_^A
その後、放置されていた矢筒石を見つけたのは由比町の茶人
庭石にすべく持ち帰りますが、この家にも不幸が続出
極めつけはこの家のおばあさんの枕元に石が登場し、「わたしを元に戻してくれ」と直訴されます
結局、家族は矢筒石を元の場所に返却
やっと石は落ち着いたかと思いきや、昭和になって青年団の手で山神社に奉納されることに
今ではこの神社で静かに過ごしているようです
ちなみに、石の名前の由来は源頼朝が矢筒を立てかけて休憩したからだとか
「歴史と災難が詰まった石」として、なんともユニークな存在ですね
ちなみにそんな石には地元の方が添えたのでしょうか
弓矢が数本お供えしてありました
駐車場:ありませんが路駐可能
御朱印:見当たりませんでした
