阿波々神社

鎮座地
〒436-0081
口伝一覧 全1件
投稿日:訪問日:評価:5“阿波々神社”標高532mの粟ヶ岳山頂に鎮座し、その“茶”のマークで広く知られています
創建は天平8年(736)と伝えられ、1200年以上の歴史を有しています
特に掛川城主であった朝比奈氏に代々崇敬されていましたが、戦国時代末期に武田・徳川の遠江を巡る攻防(高天神城の戦い等)で神社は被害を受け、一時的に廃社同然になったと言われています
しかし、その後、粟ヶ岳の美しい桜が訪れる人々を魅了し、整備が進められ、神社は見事に復活を遂げました
【無間の井戸】
遠州七不思議のひとつとして知られる「無間の井戸」
本殿裏にひっそりと存在するこの井戸には、不思議な言い伝えがあります
かつて、阿波々神社に隣接する無間山観音寺(1961年に廃寺)にあった梵鐘がありました
鐘をつけば巨万の富が得られますが、死後には無間地獄に堕ちるという「究極の選択」を迫る鐘としてぶら下がっていたと言います
これに憂慮した住職は、明応時代にこの鐘を井戸に沈めたと伝えられており、それが今も残る「無間の井戸」だと言われています
地獄では蛭/ヒルに変わり、食事も取れずに苦しむとされています
この伝説をもとに、次のような歌も詠まれました
「女房の朝寝と無間の鐘は、朝のごはんが蛭(昼)になる」
後世には、この井戸に榊の枝を逆さに投げ入れることで、鐘をついたのと同じ功徳が得られると信じられるようになりました
地獄の入り口は磐座の隙間にあるとも言われており、興味のある方は、井戸に榊を投げ入れ、磐座へ向かってみるのも良いかもしれません
( ̄ー ̄)ニヤリ
【鐘伝説の真相】
鐘をつけば以下のような幸運が訪れるとの噂が発端です
1回つけば災難を免れ、2回つけば病を除き、3回つけば家が栄え、4回つけば運が開け、5回つけば子孫が栄え、6回つけば武運長久となり、7回つけば長者になれる――
これを信じて鐘をつきに訪れる人が増えましたが、当時の道はとても険しく滑って谷底に滑落、死傷者が多く出ました
その為、この鐘は「地獄へ落ちる鐘」と恐れられるようになったのです
