国玉神社

鎮座地
〒410-3301
投稿日:訪問日:評価:4.5 “国玉神社”境内にはこのようなお話が掲載されています
『子宝の湯、子宝の松』
かつて駿河湾の所有権を巡り天城山と久能山のキツネの王様が争っていました
そんな中、天城の王子・コン吉と久能の姫・コン子は恋に落ちましたが、両家の仲が悪く結婚を許されませんでした
そこで二人は家出を決意
コン吉は三保海岸から良く見えるキツネ岩にキツネ火を焚き、コン子は故郷の形見に羽衣の松ボックリを口にくわえキツネ火を目印に、30kmの海を泳ぎ渡りました
ですがコン子は妊娠しており、辿り着いた頃には疲労と冷えで危険な状態に
そこでコン吉は彼女を天城の湯に入れ、白酒を飲ませると元気を取り戻します
その際、コン子がくわえていた松ぼっくりが湯の河原に落ち、やがて「子宝の松」として大きく成長しました
二人は狐岩に住み、コン吉の献身的な看病のおかげで無事に子どもを出産
孫の誕生をきっかけに、争っていた二人の王も和解し、村人たちは二人を親しみを込めて敬いました
この伝説から、小土肥温泉は「子宝の湯」と呼ばれるようになり、「子宝の松」も子供を授かるご神木として信仰されるようになります
村には子安の神や鬼子母神を祀るここ国玉神社が建てられ、子供の健やかな成長と安産を願う「甘酒祭」が毎年行われているようです
伊豆版ロミオとジュリエットですかね
ただしハッピーエンドで終わるようですが
(^―^)
尚「子宝の松」は樹齢数百年の立派な大木だったそうですが、昭和の半ば枯死してしまったようで残念ながら今は見られません
(´;ω;`)
田畑の脇に小さく存在する神社
まさかこんな逸話を有しているとは境内案内を読むまで知る由もないですね
【由緒】
創祀不詳・由緒不明 謎多き神社です
古代の神社リスト延喜式神名帳のは記載がありますが、國玉命神社が二社記載されておりどちらにあたるかは不明の様です
【御祭神】
大己貴命 オオナムチノミコト
地上を統べる大国主の別名とされており、大黒様と同一視されている神様です
駐車場:無し
御朱印:見当たりませんでした


