八幡神社
稲取總社 稲取八幡神社

鎮座地
〒413-0411
口伝一覧 全1件
投稿日:訪問日:評価:5“八幡神社”★神聖なる井戸と、頼朝の伝説★
八幡神社は、静岡県東伊豆町稲取の総鎮守社として、地域の人々から深く崇敬されている神社
創建時期は不詳ですが、境内から弥生時代の遺物が出土しており、古くから祭祀が行われていたと考えられます
平安時代には三番叟形式の神事が行われ、現在は地域の子供たちによる「子供三番叟」が奉納されています
◇源頼朝との関り
この神社は、源頼朝との縁が深く、境内の井戸は頼朝が源氏再興を祈願し水垢離(ミズゴリ = 神仏に祈願する際に冷水や海水を浴びて心身を清める慣習)を行ったと伝えられています
また、頼朝が守り本尊とした仏像も祀られており、武運長久を願う多くの武士たちの信仰を集めました
江戸時代には代官の厚い信仰を受け、幣帛(ヘイハク = 神道において神に捧げるものの総称)などの奉納が続けられました
安政二年(1855)の江戸大地震の際、稲取出身者が無事であったことを氏神の加護と信じ、江戸在住の稲取出身者たちが拝殿の屋根瓦の寄付を申し出ました
この際、江戸の豪商・伊勢屋善兵衛が特に金百両(約1000万)を寄付し、社殿の修復が実現したと言います
1000万ですよ!太っ腹ですね ( ̄ー ̄)ニヤリ
境内には当時の鬼瓦や寄附金の看板が陳列され、先人たちの尽力を今に伝えています
◇立派な社殿
現在の社殿は元治元年(1864)に再建されたもので、天城の山から切り出された桧材を用いた立派な建物です
近年、稲取地区財産区の補助を受け、屋根瓦の葺き替え工事が完了しました
また、境内には貞享四年(1687)に建立された稲取産の石で作られた鳥居や、江戸城修築に用いられた築城石を基礎とする「日露戦役忠魂碑」があります
こうした歴史を持つ八幡神社は、古くから稲取の人々とともに歩み、地域の信仰と文化を今に伝える貴重な存在です
◇名物 つるし飾り
稲取地域では桃の節句の時に雛壇の両脇に一対のつるし飾りを飾る風習が江戸時代よりありました
今でも2月から3月にかけて赤子を模した這い子人形や三番叟、うさぎなど多くの種類のつるし飾りが連なり垂れ下がる光景がこの境内で見られます
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【御祭神】
・穂都佐和
