石室神社

鎮座地
〒415-0156
口伝一覧 全1件
投稿日:訪問日:評価:5“石室神社”★帆柱が語る、忘れられぬ誓いの物語★
伊豆半島最南端にある断崖絶壁の神社
社伝によると大宝元年(701)の創建で当時は観音様と第六天神を安置していましたが奈良時代に役行者が神託を受け、
伊波例命を奉斎したようです
なんと1300年以上の歴史があるんですね
しかもこんなところによく作りましたね というロケーションの神社でもあり南伊豆最大の観光神社と言えるでしょう
当然数々の伝説もささやかれているようです
【伊豆七不思議:千石船の帆柱】
昔、播州から江戸へ向かう千石船がこの沖で大嵐に遭い、沈没寸前の状況に陥りました
船頭たちは、見えない対岸にある石室神社に、船の命ともいえる帆柱を奉納することを誓い、助けを祈願しました
すると不思議なことに波は静まり、船は無事に江戸へ到着できたそうです
しかし、帰り道にその誓いを忘れてこの沖を通過しようとすると、船は進まず、再び暴風雨に見舞われました
船頭が誓願を思い出し、帆柱を切り落として海に投じると、それは荒波に乗ってまるで供えられるかのように神前へ打ち上げられ、海も静まったといわれています
民話によっては、帆柱は龍にくわえられて運ばれたという説や、妻良港で新しい帆柱を作ったという話もあります
なお、この帆柱は檜でできており、明治34年に建て替えられた社殿の土台として、本殿の下に約5m、拝殿の下に約10m使われています
床がガラス張りになっており見えるようになっておりますので是非ご見学を!
【御神宝の鮑貝 】
断崖にある神社の建替工事は、普通の大工には出来ない難しい仕事でした
そこで当時の名匠が選ばれて工事にあたります
ですが名匠ともあろう方がなんとある時足を滑らせて崖から落ちてしまいました
誰もが絶望的と思ったその瞬間、彼は無事に波間に浮かび上がりました
その手には鑿(のみ)が握られており、その先には大きな鮑貝が突き刺さっていました
そしてその貝殻には十一面観音の姿がはっきりと浮かび上がっていたといいます
人々はその霊験に深く感動し、この鮑貝を御神宝として大切にお祀りし、今も大切に秘蔵しているということです
【御祭神】
・伊波例命 / イワレノミコト
ほぼこの神社オリジナルの神様
海の安全の守る神様だそうです
・物忌奈命 / モノイミナノミコト
三島大社で祀られている事代主命/コト
