姫宮神社

鎮座地
〒415-0313
口伝一覧 全1件
投稿日:訪問日:評価:4“姫宮神社”★どの神も 名乗りを上げる 式内社★
姫宮神社(ヒメミヤジンジャ)
姫宮神社は、集落のはずれ、山腹の岩盤地に鎮座しており、自然地形を活かした神秘的な佇まいが魅力です
拝殿の額には「姫宮大明神」と記されており、古くから伊勢神宮とのつながりが意識されていたと考えられています
このことが「姫宮」という社名の由来とされています。
そんな姫宮神社は、数々の文献に登場し、さまざまな形で紹介されてきました
その正体はいったい…?
(。-∀-) ニヒ
1. 『延喜式神名帳』(927年編纂の神社一覧)
『延喜式神名帳』は、平安時代にまとめられた、国家公認の神社(式内社)を記録したリストです
姫宮神社は、その中に記されている**伊波比咩命神社(イワヒメノミコトジンジャ)と比定(ひてい:同一と見なすこと)**されています
つまり、姫宮神社は延喜式内社とされる可能性があり、非常に古い由緒をもつ神社と考えられています
2. 『伊豆国神階帳』
伊豆地域特有の神社記録である『伊豆国神階帳』には、この神社が**「いわ姫の明神」**として記載されています
この記述は、『延喜式』での比定説を裏づける重要な手がかりとされています
3. 『豆州志稿』(江戸時代の地誌)
『豆州志稿』によると、当社は**「一色村の姫宮明神」と呼ばれていました
当時の社殿は一棟三扉(イットウサンピ)の構造で、中央に姫宮(ヒメミヤ)、左に権現(ゴンゲン)、右に御霊(ゴリョウ)**が祀られていたと記されています
また、社殿は**慶安四年(1651年)および延宝五年(1677年)**に再建されたと伝えられています
4. 『伊豆志』
『伊豆志』では、神社が鎮座する**一色(イッシキ)という地名について、「石姫(イシキ)」**の読みが転訛(てんか:言葉が変化していくこと)したものという説が紹介されています
また、「石姫(イシヒメ)」は、当社の祭神である石の女神に由来するともいわれています
5. 古記録の別称:「白岩村小川ノ子安明神」
別の古記録には、当社が**「白岩村小川ノ子安明神」**として登場します
この記録によれば、御神体は**子安貝(こやすがい)**の化石であったとされています
※子安貝は、古来より安産の象徴とされていた貝です
――石姫は、子だくさんだったのでしょうか
(^―^
