静岡 賀茂郡松崎町

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地域の祭り・行事一覧(2025年度)

地域の新着口伝

  • 投稿者かかし
    (142件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩伊那下神社|賀茂郡松崎町 “伊那下神社”

    ★船大工の魂が息づく、造船技術者ゆかりの神社★

    この神社、創建時期は「不詳」とされているものの、平安時代初期に伊予国(愛媛県)からやってきたとう説があります

    社名も時代によってコロコロ変わり、平安末期文治元年(1185)には「松崎上宮神領分」、正徳2年(1712)の棟札には「伊那上宮」

    宝暦9年(1795)には「三嶋大明神」と、どうも改名癖がついていたようです
    (;^_^A

    『日本書紀』の応神天皇の巻では、新羅の王が日本に造船技術者を送ったとされており、この辺りの伝承ではその技術者たちはこの地に定住し、集落を作ったとなっています

    なぜこんな片田舎に・・
    (・・?

    そして、彼ら帰化人が地域の守り神として「伊那上社」と「伊那下社」を祀ったとされています

    「伊那上」と「伊那下」は那賀川を境に分かれていましたが、伊那上社は後に三島神社の系統へとつながっていったようです

    鎌倉時代にはあの源頼朝がわざわざ参拝し社田を寄進

    これで一気にランクアップし、末社80以上を抱える「伊豆西海岸のトップ神社」に成り上りました

    そのご利益にあやかろうと各地より人々が集まりだし、本殿内には鎌倉時代の神像6体や、県文化財に指定された神鏡「松喰双鶴鏡」等を有する格式の高い神社となります

    ただし、安土桃山時代と江戸時代に火災で社殿が全焼しますがいずれも再建を図り、明治時代には郷社に格上げされ、地域の守り神として存続しました

    境内には忠魂碑や西南戦争死者碑があり、かつて樹齢350年の町指定天然記念物「亀甲松」がありましたが、平成5年に力尽きてしまったようです

    【御祭神】
    積羽八重事代主命 ツミハヤエコトシロヌシノミコト

    三島大社の祭神 事代主命の別名ですね
    また出雲大社の祭神でもあり、天孫降臨話で地上を天の神に譲った逸話があります

    境内の謎の木像はチェーンソーアート
    伊那下神社の宮司さんのご趣味なそうです
    (;^_^A

    駐車場:あり
    御朱印:伊那下神社で伊那下神社とセットになった大判タイプが頂けます

  • 投稿者かかし
    (142件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩伊志夫神社|賀茂郡松崎町 “伊志夫神社”

    古の神社リスト、延喜式神名帳には「伊志夫神社」と記されている神社

    創立年月は詳かではありませんが延喜式に記載がある時点で相当昔からある神社である事は間違いないでしょう

    石部地区の神田の地から移ってきたとされていますが、その神田には雌雄の大岩があり雄石の頂部に神火を燃やした跡という凹みがあったそうです

    神火は海上交通の目印とされ交通安全を祈っていましたが、時移りやがて神社を建立したのが始まりと推測されています

    室町時代の天文12年(1543)の棟札に「石火大明神宮」の記載があることから、社名は「石火大明神」と称していたことが分かります

    伝承によると江戸時代に村に度々火災があり、村人が「火」の字を嫌い「石部」と改めました

    寛永15年以降の棟札になると、三嶋大明神の名称が用いられ、江戸時代はずっとこの名称でした

    漁業の神として広く信仰を集め。この宮の金の御幣を振ると魚が招き寄せられ豊漁になったようです

    【御祭神】
    大山祗命

    【境内社】
    津島神社:素戔嗚命
    三嶋神社:祭神不詳
    秋葉神社:火乃迦具土神
    浜川神社:祭神不詳

    住宅街の奥にある小高い階段を上がった先にある神社
    境内社が階段途中に存在しています

    駐車場:無し
    御朱印:見当たりませんでした

  • 投稿者かかし
    (142件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩雲見浅間神社|賀茂郡松崎町 “雲見浅間神社”

    ★超絶美女と醜女の戦い★


    神社は大山祇命の娘、磐長姫命を祀っており、磐長姫イワナガヒメと妹の木花開耶姫コノハナサクヤヒメの物語に基づいています

    磐長姫は醜女で、妹の木花開耶姫は超絶美人でした

    古事記における天孫降臨の話の中で天より下った邇邇芸命ニニギノミコトに磐長姫と木花開耶姫が嫁に出されます

    ところがニニギは事のあろうか美女の木花開耶姫だけを娶り、磐長姫を追い返してしまうのでした

    これに磐長姫はブチギレ

    美女である妹に呪いをかけただけでなく、永遠の命を司る磐長姫は世の人々の命までも短命にしてしまった言われています

    ※磐=岩とされ頑丈なイメージから長寿の神と言われています


    今日我々がたった100年弱の寿命になっているのはまさにこの出来事が原因

    ニニギさん、なんちゅう事してくれたんでしょうか
    (;^_^A


    その後磐長姫は雲見浅間に祀られ、木花開耶姫は富士山に祀られました

    磐長姫は富士山を見るのを嫌い、雲で顔を隠しているとされ、雲見と富士山は両者が一度に晴れることがないと言われています

    また、雲見で富士山の話をすると海に投げ出されるという言い伝えもあり、地元の人々は富士登山を避けているようです


    という事はどんな晴れ間でここに訪れても富士山は見えないってことね

    残念です・・
    (。-∀-) ニヒ