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静岡の新着口伝

  • 投稿者かかし
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    ⛩石室神社|賀茂郡南伊豆町 “石室神社”

    ★帆柱が語る、忘れられぬ誓いの物語★

    伊豆半島最南端にある断崖絶壁の神社

    社伝によると大宝元年(701)の創建で当時は観音様と第六天神を安置していましたが奈良時代に役行者が神託を受け、
    伊波例命を奉斎したようです

    なんと1300年以上の歴史があるんですね

    しかもこんなところによく作りましたね というロケーションの神社でもあり南伊豆最大の観光神社と言えるでしょう

    当然数々の伝説もささやかれているようです

    【伊豆七不思議:千石船の帆柱】

    昔、播州から江戸へ向かう千石船がこの沖で大嵐に遭い、沈没寸前の状況に陥りました

    船頭たちは、見えない対岸にある石室神社に、船の命ともいえる帆柱を奉納することを誓い、助けを祈願しました

    すると不思議なことに波は静まり、船は無事に江戸へ到着できたそうです

    しかし、帰り道にその誓いを忘れてこの沖を通過しようとすると、船は進まず、再び暴風雨に見舞われました

    船頭が誓願を思い出し、帆柱を切り落として海に投じると、それは荒波に乗ってまるで供えられるかのように神前へ打ち上げられ、海も静まったといわれています

    民話によっては、帆柱は龍にくわえられて運ばれたという説や、妻良港で新しい帆柱を作ったという話もあります

    なお、この帆柱は檜でできており、明治34年に建て替えられた社殿の土台として、本殿の下に約5m、拝殿の下に約10m使われています

    床がガラス張りになっており見えるようになっておりますので是非ご見学を!

    【御神宝の鮑貝 】

    断崖にある神社の建替工事は、普通の大工には出来ない難しい仕事でした

    そこで当時の名匠が選ばれて工事にあたります

    ですが名匠ともあろう方がなんとある時足を滑らせて崖から落ちてしまいました

    誰もが絶望的と思ったその瞬間、彼は無事に波間に浮かび上がりました

    その手には鑿(のみ)が握られており、その先には大きな鮑貝が突き刺さっていました

    そしてその貝殻には十一面観音の姿がはっきりと浮かび上がっていたといいます

    人々はその霊験に深く感動し、この鮑貝を御神宝として大切にお祀りし、今も大切に秘蔵しているということです

    【御祭神】
    ・伊波例命 / イワレノミコト

    ほぼこの神社オリジナルの神様
    海の安全の守る神様だそうです

    ・物忌奈命 / モノイミナノミコト

    三島大社で祀られている事代主命/コト

  • 投稿者かかし
    (105件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩石廊崎 熊野神社|賀茂郡南伊豆町 “石廊崎 熊野神社”

    ★片道9km 恋の航海お静便★

    石廊崎近くの長津呂に住んでいた名主の娘・お静と、漁師の幸吉は、身分違いの恋に落ちるという江戸版ロミオとジュリエット状態でした

    お約束通り2人は親たちに引き裂かれ、逢引させないよう幸吉側が遠く神子元島へ島流しとなってしまいます

    互いが気になる二人は毎晩火を焚いて無事を確かめあう“リモート恋愛”を継続していました

    ところがある晩、幸吉の火が見えず、お静は「もしかして既読無視!?」とばかりに気持ちが収まりません

    いてもたってもいられなくなったお静は、小舟を漕いで神子元島へと向かいます

    すると海も演出に一役買い、嵐を巻き起こして一気にクライマックスへ

    お静は身分の壁を胸に抱えつつも、気合と祈りでなんとか島にたどり着きました

    恋愛ドラマさながらの展開に、ついに親たちも折れ、二人は晴れて結ばれることとなったのです

    今ある祠の場所はお静が火を焚いていた場所と言われています

    そしてそんな由来を持つ神社は“縁結びのパワースポット”とされるのは至極当然

    今日も悩める少女が恋の祈願に訪れるのでした
    ( ̄ー ̄)ニヤリッ

  • 投稿者かかし
    (105件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩稲宮神社|伊豆市 “稲宮神社”

    ★6月に新米が食べたいならこの神社★

    稲宮神社/イナミヤジンジャ

    古代の神社リスト 延喜式神名帳に社名稻宮命神社/イナミヤノミコトジンジャと記載されている神社
    このリストに掲載のある神社は少なくとも1000年以上の歴史があると言われています

    葬送のフリーレンみたいですね
    (^―^)

    温泉街である土肥地方
    室町時代中期にはこの地で既に温泉が自噴していたようです

    そんなある年、稲宮神社の神主が神社脇でその温水で稲を育ててみたところ、稲の生育は何処よりも早く、土用前の6月には収穫出来たと云われています

    そうして早期に収穫された米は御新米として徳川将軍家に献納され、明治7年(1874)にまで上納の儀として献上されていました

    それを記念し鳥居先に新米献上の碑が建っております

    さらに奥に入り階段を上るとひっそりと木製の吾妻神社が鎮座しています

    何故こんな分かりづらい位置にいらっしゃるのか不明ですが、せっかく来たなら見逃さずに参拝しておきたいですね

    【御祭神】
    豊受比売命/トヨウケヒメノミコト

    鳥居にもでかでかと稲宮となっており本来なら稲宮姫が祀られるところ

    いつの間にやら穀物を司る女神が祀られるようになりました

    ま、お米献上の逸話があるので致し方ないでしょうね
    (;^_^A

    由緒では承和3年(836)の勧請と伝えられています

    【例大祭】
    10月14日

    所蔵の祭屋台には浦島太郎の彫刻

    明治期に宮大工であり彫刻師でもあった佐藤伝兵衛が手がけた作品だそうです

    と言いつつ例祭日の訪問でない為、見られませんでしたけど・・
    (。-∀-) ニヒ

    駐車場:公民館の目にあり
    御朱印:見当たりませんでした