浅間神社

御祭神※
- [推定]
木花之佐久夜毘売
口伝 全1件
- 投稿日:訪問日:評価:4.5“浅間神社”
★海の町だが農業推し!?そのギャップが神々しい★
用宗地区に残っている浅間神社
全国的に浅間神社は富士山信仰の神社として知られており、用宗の浅間神社も富士山を産土神や水の神として祀り、豊作や豊漁を祈願する神社であったと考えられています
ゆえに当然御祭神は富士山の女神 木花咲耶姫命/コノハナサクヤヒメノミコトです
創建された年代は不明ですが、江戸時代中頃には社地を持つ神社であったと推定されており、1863年には社殿が再建されました
かつての氏子は用宗1丁目から4丁目に住んでいる人々で、1975年8月の時点では戸数が920戸でしたが熊野神社や八幡神社と合祀された後では用宗1丁目から5丁目までの全域が氏子となっています
浅間神社の祭りはすべて農業に関係するもので、漁業に直接関係する祭りは見られません
超絶海に近いのに不思議ですね
ですが境内にはサバ船の碇が奉納されており、これは航海の無事を祈る意味が込められています
かつての用宗には、地主と船元を兼ねた有力者が多く存在しており、鳥居や石碑の中には、そうした人々が寄贈したものが数多く見られます
また、漁師たちが航海の安全を祈って神社を訪れることも多かったようで、祭事は行われていないものの、浅間神社と漁業とのつながりが深いことがうかがえます
【境内社】
浅間神社には、4つの境内社があります
・熊野神社/八幡神社
近くにあった熊野・八幡を2010年以降合祀
・水神社
水を司る神様ですがこれまた海とは無縁神
水田や水源地などと関連するので"田の神"と結び付けられます
かつて小坂川にかかる水神橋のほとりにありましたが、橋の拡張によつてここに勧請されました
・津島神社
津島神社は、須佐之男命と牛頭天王を祀る御霊信仰の神社
須佐之男命は災厄を祓う神として信仰され、牛頭天王も疫病除けの神とされました
中世以降は神仏習合により両者は同一視されましたが、明治の神仏分離で祭神は須佐之男命に戻ります
用宗で最大規模の祗園祭は、浅間神社ではなく津島神社の祭りとして行われています。
・左富司社
富士山に関連する社
一般的な神社ではないため用宗特有の氏神と想像できます
鎮座地※
〒421-0124