初生衣神社

- [社格]
旧 無格社
御祭神※
口伝 全1件
投稿日:訪問日:評価:5“初生衣神社”★神様に届け 700年超のファッションショー★
初生衣神社(うぶぎぬじんじゃ)
機織りの神様を御祭神に持つ織物の神社
久寿2年(1155)から三河の赤引きの絹糸を用いて御衣(おんぞ)を織り、伊勢神宮に奉献する儀式を明治18年(1885)まで730年間もの長きにわたり行ってきました
その伝統は一本の糸が幾世代にも紡がれ続けた歴史そのものです
例祭「おんぞ祭り」(4月第2土曜日)に奉納された御衣は、経由地である豊橋市湊町の「湊神明社」でも奉納され、その後5月15日に伊勢神宮へと奉献されます
地元から伊勢へと布が渡る姿はまるで神様への特急便のようです
境内にある織殿(おりどの 浜松市指定有形民俗文化財)では、昔ながらに復元された織機を見ることができ、カタカタと鳴る木の音は当時の職人たちの息遣いを今に伝えています
伊勢神宮に布を織って奉納していた神社は全国的にも稀で、織物文化と神事が融合する姿はこの神社ならではのものです
遠州地方は古来より織物が盛んで、現在でも繊維関連の事業者から厚い崇敬を受けています
さらに織機の技術はやがて車や楽器へと発展し、浜松産業の礎ともなりました
まさに「布から始まるメイド・イン・浜松」と言っても過言ではありません
( ・`ー・´)+ キリッ
【御祭神】
天棚機姫神/アメノタナバタノミコト
斎部広成が807年に著した『古語拾遺』にのみ登場するという超激レアな女神様で、『古事記』『日本書紀』には登場しないため、神話マニアにはたまらない存在です
神話では天照大御神を天岩戸から誘い出すために献上する神衣和衣/カムミソニキタヘを織った神とされ、また別伝では天照大御神が高天原にいた時に桑を植え、養蚕し、その絹糸で衣を織ったとも伝わります
いずれにしても織機と深い関わりを持つ女神で、織物の守護神とされる所以もうなずけます
その名に「たなばた」を含むことから七夕の女神とみなされることもあり、別名「天衣織女命/アマノオリヒメノミコト」とも呼ばれます
まさに織姫そのものですね
( ̄ー ̄)ニヤリ
ただしこの説は七夕伝説の源流である「棚機津女伝説」に由来し、後世に尾ひれがついた結果とも言われています
祭り・行事一覧(2025年度)※
| 時 期 | 内 容 |
|---|---|
| 1月1日(水) | 元旦祭 |
| 2月17日(月) | 祈年祭 |
| 4月12日(土) | おんぞ祭り |
| 時 期 | 内 容 |
|---|---|
| 5月15日(木)~16日(金) | おんぞ奉献団 |
| 8月 | 棚機祭 |
| 11月23日(日) | 新嘗祭 |
鎮座地※
〒431-1415
















