山宮 浅間神社

- [社格]
旧 村社
御祭神※
- [主神]
木花之佐久夜毘売命
富士山 ( 神体山 )
口伝 全1件
投稿日:訪問日:評価:5“山宮浅間神社”★建てないという、究極の建築美★
山宮浅間神社には、本殿がありません
建物の代わりに石が整然と並べられており、訪れる方の多くが首をかしげること間違いなしの雰囲気
実はこの状況には、長年にわたる人と自然の静かな攻防の歴史があるようです
かつて、「神社に本殿がないのは不自然ではないか」との声が村で上がり、村人たちは協力して、富士山から木を伐り出し、本殿の建設に取りかかりました
労力を尽くしてようやく棟上げ式を迎えた矢先、その晩に突風が吹き荒れ、本殿は一夜にして倒壊してしまいました
それでも村人たちは気持ちを切り替え、再び木を伐り出し、本殿の再建に挑みます
ですがまたしても棟上げ式の晩に激しい風が吹き、建てたばかりの本殿は倒れ、今度は村の家々にまで被害が及ぶのでした
このような出来事がたびたび繰り返されたため、次第に村人たちは
「本殿を建てること自体が風の神の意に背いているのではないか」
と考えるようになります
以来、「山宮浅間神社に本殿を建ててはならない」という言い伝えが生まれ、本殿は再び造られることなく、現在に至っております
その結果、山宮浅間神社は非常に風通しの良い構造を保ったまま、自然との絶妙な距離感を維持しています
建築的には極めてミニマルでありながら、神域としての重みは失われていない
むしろ、必要以上のものを持たないという神聖さが漂っているようにも感じられる神社だったりするようです
浅間神社と言えば大宮にある本尊が有名
しかし実は一番初めに出来たのはここ山宮だと言います
ゆえにここは全国に1300ある浅間神社の中で一番古いものということになります
山宮から大宮に浅間神社を移したのは、坂上田村麻呂
実は山宮浅間は富士山頂上とここ山宮を結んだ直線上に作られています
サクヤヒメは春と秋にこのルートを行き来するといいます
このことを山宮御神幸/ヤマミヤゴシンコウと言い、通るルートが御神幸道/ゴシンコウドウです
そこにはサクヤヒメが迷わないよう1丁目ごとに石碑が立てられました
これが丁目石で49丁目まで今でも道端にたっているようです
ウォークラリーみたいに辿ってみるのもいいかもしれませんね
祭り・行事一覧(2025年度)※
| 時 期 | 内 容 |
|---|---|
| 10月19日(日) | 例祭 |
鎮座地※
〒418-0111
最寄駅・路線
最寄のバス停・路線
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