六王子神社ロクオウジジンジャ

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口伝 全1件

平均評価(1件中): 5
  • 投稿者かかし
    (142件)
    投稿日:訪問日:
    評価:5“六王子神社”

    ★富士に伝わるハッピー&バッドエンド★

    沼川と和田川(生贄川)が合流する場所を「三股淵」と言いました

    かってこの淵には竜蛇が住まい、少女を生けにえとしてささげていた、という伝説があり「生贄淵」とも呼ばれてたようです

    ですがこの話はどうやら複数のお話があるそうです


    享保18年(1733)姉川一夢によって書かれた東海道吉原宿近辺の地誌)に『田子の古道』では

    ある年、生贄用に捕らえられた7人の神女のうち、最も若い「おあじ」が人身御供として選ばれました

    ですが富士浅間宮の神力で大蛇が鎮まった為、命は救われたと言います

    しかし、それを知らない残りの6人の神女はおあじの事を思い自ら命を絶ってしまうのでした

    命が残ったおあじはその後6人を追うのですが自死したことを知り自らも後を追と言う悲しいお話です

    その後6人の神女を祀ったのがここ六王子神社、そして「おあじ」を祀ったのが鈴川町にある阿字神社であると伝えられています


    一方、文政3年(1820年)新宮高平によって書かれた駿河国の地誌『駿河記』では、6人の巫女が生贄になる運命を回避し、代わりに神楽を舞って大蛇を鎮めたのが六王子神社の由来として描かれています


    まさにハッピーエンドとバッドエンドの話ですね


    さらに同じ新宮高平作の『駿河志料』ではこれらの伝承は信憑性が低いとされ、祭神についても詳細は不明とされています

    このように、六王子神社には異なる伝承が伝わっており、人身御供にまつわる歴史に深く関わっていることがわかります


    【御祭神】
    6人の巫女

    【例祭日】
    10月19日

鎮座地

〒417-0835 静岡県シズオカケン富士市フジシ柏原カシワバラ新田172

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