静岡 賀茂郡南伊豆町

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  • 投稿者かかし
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    ⛩若宮神社|賀茂郡南伊豆町 “若宮神社”

    『延喜式神名帳』(927年に編集された最古の神社リスト)にリストアップされている超絶古参の神社

    神名帳では 竹麻神社三座 と紹介されておりそのうちの一座とされています

    社伝によると、嘉祥3年(850)創祀




    竹麻神社の三座はそれぞれ別の神社に分かれて遷座しています

    三座の神とは、
    ①三嶋神
    ②その后の阿波神
    ③その御子の物忌奈命

    往古に伊豆諸島から遷祀したとの伝承されるこの神々は、奈良時代時編纂の『勅撰の国史』にもちょいちょい名が出る方で、当時の朝廷も相当崇拝していた大明神のようです

    元々伊豆諸島に祀られており、伊豆半島月間に彼らの遥拝所として創祀されたのが始まり

    後に阿波神が朝日里(吉佐美)に分祀、さらに建久3年(1191)手石へ遷宮の際に、
    物忌奈命をここ湊へ分祀したのが当社のようです


    神様のお引越しゆえに出来た神社なのね

    尚、他の神は
    ・八幡神社(下田市𠮷佐美)
    ・月間神社(南伊豆町手石)
    に鎮座されています



    【御祭神】
    物忌奈命 モノイミナノミコト

    神津島の鎮守とされる神様

    三島神と阿波神の子で、長子「たゝない王子」(たたない王子)、次子「たふたい王子」の兄弟のうち長子の方とされています


    駐車場:あり
    御朱印:見当たりませんでした

  • 投稿者かかし
    (142件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩姫宮神社|賀茂郡南伊豆町 “姫宮神社”

    ★どの神も 名乗りを上げる 式内社★

    姫宮神社(ヒメミヤジンジャ)

    姫宮神社は、集落のはずれ、山腹の岩盤地に鎮座しており、自然地形を活かした神秘的な佇まいが魅力です

    拝殿の額には「姫宮大明神」と記されており、古くから伊勢神宮とのつながりが意識されていたと考えられています

    このことが「姫宮」という社名の由来とされています。

    そんな姫宮神社は、数々の文献に登場し、さまざまな形で紹介されてきました

    その正体はいったい…?
    (。-∀-) ニヒ

    1. 『延喜式神名帳』(927年編纂の神社一覧)
    『延喜式神名帳』は、平安時代にまとめられた、国家公認の神社(式内社)を記録したリストです

    姫宮神社は、その中に記されている**伊波比咩命神社(イワヒメノミコトジンジャ)と比定(ひてい:同一と見なすこと)**されています

    つまり、姫宮神社は延喜式内社とされる可能性があり、非常に古い由緒をもつ神社と考えられています

    2. 『伊豆国神階帳』
    伊豆地域特有の神社記録である『伊豆国神階帳』には、この神社が**「いわ姫の明神」**として記載されています

    この記述は、『延喜式』での比定説を裏づける重要な手がかりとされています

    3. 『豆州志稿』(江戸時代の地誌)
    『豆州志稿』によると、当社は**「一色村の姫宮明神」と呼ばれていました
    当時の社殿は一棟三扉(イットウサンピ)の構造で、中央に姫宮(ヒメミヤ)、左に権現(ゴンゲン)、右に御霊(ゴリョウ)**が祀られていたと記されています

    また、社殿は**慶安四年(1651年)および延宝五年(1677年)**に再建されたと伝えられています

    4. 『伊豆志』
    『伊豆志』では、神社が鎮座する**一色(イッシキ)という地名について、「石姫(イシキ)」**の読みが転訛(てんか:言葉が変化していくこと)したものという説が紹介されています

    また、「石姫(イシヒメ)」は、当社の祭神である石の女神に由来するともいわれています

    5. 古記録の別称:「白岩村小川ノ子安明神」
    別の古記録には、当社が**「白岩村小川ノ子安明神」**として登場します

    この記録によれば、御神体は**子安貝(こやすがい)**の化石であったとされています
    ※子安貝は、古来より安産の象徴とされていた貝です

    ――石姫は、子だくさんだったのでしょうか
    (^―^

  • 投稿者かかし
    (142件)
    投稿日:訪問日:
    ⛩石室神社|賀茂郡南伊豆町 “石室神社”

    ★帆柱が語る、忘れられぬ誓いの物語★

    伊豆半島最南端にある断崖絶壁の神社

    社伝によると大宝元年(701)の創建で当時は観音様と第六天神を安置していましたが奈良時代に役行者が神託を受け、
    伊波例命を奉斎したようです

    なんと1300年以上の歴史があるんですね

    しかもこんなところによく作りましたね というロケーションの神社でもあり南伊豆最大の観光神社と言えるでしょう

    当然数々の伝説もささやかれているようです

    【伊豆七不思議:千石船の帆柱】

    昔、播州から江戸へ向かう千石船がこの沖で大嵐に遭い、沈没寸前の状況に陥りました

    船頭たちは、見えない対岸にある石室神社に、船の命ともいえる帆柱を奉納することを誓い、助けを祈願しました

    すると不思議なことに波は静まり、船は無事に江戸へ到着できたそうです

    しかし、帰り道にその誓いを忘れてこの沖を通過しようとすると、船は進まず、再び暴風雨に見舞われました

    船頭が誓願を思い出し、帆柱を切り落として海に投じると、それは荒波に乗ってまるで供えられるかのように神前へ打ち上げられ、海も静まったといわれています

    民話によっては、帆柱は龍にくわえられて運ばれたという説や、妻良港で新しい帆柱を作ったという話もあります

    なお、この帆柱は檜でできており、明治34年に建て替えられた社殿の土台として、本殿の下に約5m、拝殿の下に約10m使われています

    床がガラス張りになっており見えるようになっておりますので是非ご見学を!

    【御神宝の鮑貝 】

    断崖にある神社の建替工事は、普通の大工には出来ない難しい仕事でした

    そこで当時の名匠が選ばれて工事にあたります

    ですが名匠ともあろう方がなんとある時足を滑らせて崖から落ちてしまいました

    誰もが絶望的と思ったその瞬間、彼は無事に波間に浮かび上がりました

    その手には鑿(のみ)が握られており、その先には大きな鮑貝が突き刺さっていました

    そしてその貝殻には十一面観音の姿がはっきりと浮かび上がっていたといいます

    人々はその霊験に深く感動し、この鮑貝を御神宝として大切にお祀りし、今も大切に秘蔵しているということです

    【御祭神】
    ・伊波例命 / イワレノミコト

    ほぼこの神社オリジナルの神様
    海の安全の守る神様だそうです

    ・物忌奈命 / モノイミナノミコト

    三島大社で祀られている事代主命/コト