濱名惣社 神明宮

- 式内社
- 遠江國濱名郡 英多神社
- [社格]
旧 指定郷社
御祭神※
口伝 全1件
投稿日:訪問日:評価:4.5“濱名惣社神明宮”★真夜中0時の神秘「夜半の御饌」で無病息災★
ここは、知る人ぞ知る“浜松の伊勢神宮”。
御祭神は、あの天岩戸神話でもおなじみの日本最高神・天照皇大御神/アマテラスオオミカミ です
「惣社/ソウジャ」という名の通り、かつて地域の複数の神社をまとめて祀ってきた歴史があり、境内を散策すると小さな摂社たちが“ご近所会議”のように並んでいます
創建の由来ですが、境内の由緒書きによると、昔この地を治めていた濵名縣主/ハマナアガタヌシ が、自らのご先祖である太田命/オオタノミコトを祀ったのが始まりと伝わります
この太田命という神さま、実は天照を祀る場所を探し求めていた倭姫命/ヤマトヒメ に伊勢の地を献上した“五十鈴川の地主神”というスゴイ経歴の持ち主
伊勢神宮建立の裏の立役者とも言える人物のようです
しかも倭姫命は伊勢に向かう前に40日ほどこの地にいたとされています
なかなかの逸話ですね
天慶3年(940)にこの地域が伊勢神領となったことで、御祭神が天照大御神に“昇格”し、太田命は一歩下がってサポート役になりました
つまり創建からざっと1000年以上の歴史を誇る神社ということになります
社殿は、全国でも稀少な古式建築「板倉造/イタクラヅクリ(井籠造/セイロウツクリ)」で建てられており、国の重要文化財に指定されています
伊勢神宮の建築スタイルをそのまま浜松に持ってきた“激レア建築”と言っても過言ではありません
ちなみに伊勢神宮は20年ごとに社殿を建て替える“式年遷宮”が有名ですが、その際に出た古材が全国の神明宮にリサイクルされ、ここ濵名惣社神明宮でも使われています
エコでありつつ“神様グッズの正規品”を使えるなんて、ありがたさも倍増ですね
さらに、ここでは毎年8月の第1日曜日の深夜0時に、特別神事「夜半の御饌/ヨワノミケ」が行われます
御饌とは神様に捧げる食事のことで、この儀式の最中は一切言葉を発してはいけないという静寂の世界
その後、神様に供えられた御饌が参列者に分けられ、口にすれば“無病息災”のお守りになるとされています
真夜中に行われる分、ちょっぴり神秘度が増しているのもポイントなのだとか
(。-∀-)ニヒ
また、地元名産「三ケ日みかん」を伊勢神宮へ献納していることでも知られています
祭り・行事一覧(2025年度)※
| 時 期 | 内 容 |
|---|---|
| 8月3日(日) | 例祭 |
鎮座地※
〒431-1414

















